わたしの砂時計 (大きな砂時計改め)       

サラサラと流れていく日常を ほんのひと掬い 時々ピアノ 時々愚痴と毒吐き

がんは放置せよ?



近藤誠医師。がんは放置せよの理論で有名です。

出す本出す本よく売れるから、その理論は認知度が高いでしょうし

信者も多いのでしょう。


koudou      あぼ



2016年に亡くなった免疫学者の安保徹氏も、がんの三大治療は受けてはいけない、

と主張しています。



手術、抗がん剤、放射線、どれも辛い治療です。

「放置すればいい」「三大治療は受けないで免疫力を上げる努力を」

と言われたら、飛びつきたくなりますよね。

理論的裏付けが欲しくて、著書を読み漁りますよね。

実際放置しても生きている人も中にはいるでしょう。

でも、手遅れになって命を落とした人も沢山いるはずです。



私は医学のド素人ですから、言えるのは自分の体験だけですが。


私は2007年にS状結腸癌I期bが見つかり、即手術しました。

直径は3.5㎝を超えていて、内視鏡による切除は出来ないから腹腔鏡による手術でした。

がんのある腸の部位を10㎝ほど切り取ってからつなげたのです。


大腸癌の早期なので術後の抗がん剤も必要なし、ということで、

5年間の経過観察も何事も無く、術後12年目になりますが元気です。

あの時もし、「放置」していたら、がん細胞は粘膜を突き破って増殖し、

血液に乗って転移し、ステージは上がり、抗がん剤治療に苦しむことになったのは

間違いありません。今頃は生きていなかったかも。


なぜ早期発見できたかというと、たまたまその時実母が横行結腸癌の治療中で、

「体質が遺伝するかもしれないから検診やっておこうかな」という動機で

内視鏡検査をやったらビンゴだったという訳です。

母が私の命を救ってくれたのかな、と今にして思います。



母は腸閉塞一歩手前で手遅れに近い状態でしたが

手術後1年くらい、抗がん剤をやりながらも副作用は軽く、元気に過ごしました。

毎月のように花の綺麗な公園やお寺へ、母をのせてドライブしました。

だんだん抗がん剤が効かなくなってきてから2か月で亡くなりました。

あの頃の自分は、癌について知識として知ってはいるつもりでいたけれど

実は何にも分かっていなかったと思います。

母の治療についても、すべて医者任せで質問さえすることが出来ませんでした。

今は、ネットで調べれば(情報は玉石混交ですが)大概の事は分かります。

医者に「お任せします」ではなく自分でも情報を得る努力をすることは

大事だと思います。


ともかく、病気に立ち向かおうと必死な人に

間違った情報を与えることだけはやめて欲しいです。


ひめひまわり  今朝の姫向日葵


(9:18)

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MK(女性)

Author:MK(女性)
終活で戸建てからマンションへ
2020年2月に転居しました。
シンプルかつコンパクトに暮らす
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ドール。神奈川県生まれ。
長野県在住。

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