わたしの砂時計        

サラサラと流れていく日常を ほんのひと掬い 時々ピアノ 時々愚痴と毒吐き

すごいトシヨリBOOK  池内紀(おさむ) 70代で読むにふさわしい本


ikeuchi  2017年8月発行 毎日新聞出版

大分前の本ですが面白かった。大きさは新書版で、
213頁しかないし、文字も大きいので、すぐ読めます。

池内氏はドイツ文学者でエッセイストです。
時々新聞に載るエッセイを読んで、面白い人だな
と思っていました。

今大人気の和田秀樹医師の、老人向けの本と共通する部分も
あるのかなと思います。

全体は10章からなり、
*老いに向き合う
*老いの特性
*老化早見表
*老いとお金
*老いと病
*自立のすすめ
*老いの楽しみ
*日常を再生する
*老いの旅
*老いと病と死

という具合です。
説教じみたこととか、上から目線の意見とか、押しつけがましい事などは
一切書いてなくて、あくまでもマイペースで分かり易く面白く、
気持ちよく読めます。なるほど・・・と同感することも多い。

ちょっと抜粋すると、

「体は老けても心は老けてない」というのは錯覚で、
「心は老けてない」と思うこと自体が、まさしく老化のしるし

七十をメドに生来の命が、老化によって衰弱していく命に変わる
というのが、僕の実感です

医学の進歩や、衛生状態が格段に良くなったこと、その他の理由で
否応なく長寿に恵まれてしまった
喜ばしいとかめでたいという状況ではなく、むしろ、非常に長命なお蔭で
家族も当人も苦しんでいるケースが、表沙汰にしにくいですけれど
どっさりあるわけです

実は僕、病院というのをあまり信用していません。~中略~
年寄りのこと、ちっともわかっていないと思いますね。
ほんの数分で、そんな他人に、こちらのことわかりっこありません。
やっているのは、カルテを見て、現状を聞いて、「ああ、これじゃないな、
これでもないな、さしあたりこれで行くか」くらいのことで、
僕の親しかった町医者は「たんなる消去法」といっていました

「老いとは寄り添え」「病とは連れ添え」「医者は限定利用」

医者を崇めるな
自分の身体を一番分かっているのは自分

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

読んでいて一番共感したのは、やはり第十章の「老いと病と死」です。

日本人は医者を敬い薬を信じるけど、人間には自然治癒力というものが
あり、医者も薬もそれに手を貸すだけなんですよね。
自分の身体は自分が一番分かる。
不治の病にかかった時、そのまま死に至る、という選択は
自分でするもので、医者が決めるのではない、と私も思います。

終末医療ビジネスは儲かるから、医者は脅したりすかしたりして
ただ生きてるだけの寝たきり患者を増やそうとするかもしれない
けど、御免こうむりたい。

私も色々な病気で今までに何十人もの医者にかかりましたが、
マトモな医者は数えるほどでした。
色々な職業の中で、最も嫌いなのが医者かもしれない。

ま、それはともかく、池内さんはこの本を出した2年後(2019)に、
虚血性心不全で自宅で亡くなったそうです。享年78。
長生き願望もなく、健診や人間ドックの類は一切受けず
望みどおりのマイペースな死を迎えられたようです。
パンデミックの世の中も経験しなくて済んだんですね。

この手の本としては、押しつけがましくなくて、
読後感のスッキリした本でした。


(14:00)

読み終わって夫に貸したら、「何言ってるんだか意味不明」と言う。
      読書感想は人それぞれなので、そこんとこ宜しくです。( ̄^ ̄)


 

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MK(女性)

Author:MK(女性)
終活で戸建てからマンションへ
2020年2月に転居しました。
シンプルかつコンパクトに暮らす
丑年、水瓶座。趣味はピアノと
ドール。神奈川県生まれ。
長野県在住。

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