わたしの砂時計        

サラサラと流れていく日常を ほんのひと掬い 時々ピアノ 時々愚痴と毒吐き

「潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病」 笹井恵里子 


ごみやしき 2021年7月発行 中公新書ラクレ

ゴミ屋敷と言ったら、ワイドショーで取り上げられたり
「家ついて行っていいですか」で物凄い有様を見たり、
今日び、珍しくもない現象です。

片付けられない要因には色々あるようで、ADHDなどの
気質的なものや、ためこみ病、年取ってゴミ出しができなくなった
など様々です。
根っからだらしのない人たちかというと一概にそうでもなく、
医師だの公務員だの、昼間はきっちり働いていて
社会的地位もある人が、
帰宅するマンションの部屋はゴミ屋敷、というのも珍しくないとか。

それを片付ける側の一員として、著者が体験記を
書いているわけですが、怖気をふるう凄まじさです。
尿の入ったペットボトル(ションペットというそうです)の山、
ビニール袋に入った大便の山、
ゴミが溜まり過ぎてトイレが使えないんですよね。
また、排泄物でも自分のものだから捨てられない、という
病的なケースもあるそう。
大量の蠅やゴキブリがいる部屋で、ベッドの上も物だらけ、
床の僅かなスペースで寝ている。
マトモな人間の生活じゃありません。

孤独死してしまった人の現場の清掃も大変なんて
ものじゃない。死臭はゴミの臭いとは全く別物。
年寄りが入浴中に死ぬのは、いわゆるヒートショックではなく
熱中症だそうです。
浴槽につかるうち、暖かい、気持ちいい、から
徐々に体温が上がり出し、意識が朦朧とし、溺れる、という。
このようにして数日後に発見された場合の
浴槽の清掃は、ぞっとするくらい大変です。

とにかく、ゴミ屋敷になった部屋の片づけには、数万から
数百万かかり、それがアパートの一室で、居住者に
支払い能力がない場合、家主が負担することになります。
家主にとって、なんという不運。
だから高齢者がアパートを借りるのが難しいんですよね。

物が捨てられない、片付けられない人というのは
一定数居るでしょう。
性格的には几帳面でも、ものを取っておく習性があり
気付けば家の中はごちゃごちゃ、と言う人、います。

少子高齢化の現在、介護問題とともに、ゴミ屋敷問題は
今後ますます深刻な社会問題となっていくのだろうと
思います。

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

私も夫も、結婚してから6回ぐらい引っ越して、大きな家から
社宅のウサギ小屋まで色々住みましたが、とっ散らかった
ゴミ屋敷にしたことは全くありません。
広ければ広いなりに、狭ければ狭いなりに、工夫して
住みよく暮らしてきたつもりです。

しかし、子供は親の背中を見て育つなんて嘘っぱちだ、と
思ったことが30数年前に自宅で起きました。
そのことについては詳しくは書きたくありません。
子供が親のスネをかじって生きているうちは、
親の目の届かない個室を与えてはいけない。
痛切な、苦い反省です。

これから、大学進学で親元を離れて暮らす若者たち。
自分の住む場所を汚部屋にするなよ!


(10:33)

 

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MK(女性)

Author:MK(女性)
終活で戸建てからマンションへ
2020年2月に転居しました。
シンプルかつコンパクトに暮らす
丑年、水瓶座。趣味はピアノと
ドール。神奈川県生まれ。
長野県在住。

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