トリニティ 窪美澄
2022-08-17

先日直木賞を受賞した窪美澄さんの、
2019年に直木賞候補になった小説。
初めのうちは、舞台が色々飛ぶし、
どこへ着地するのか分からなくて、なかなか読み進めず
最後まで読めるか危ぶんだが、
途中、3人の主人公が接点を持ったあたりから面白くなり、
後半は一気に読み進むことができた。
我々団塊の世代が生きてきた昭和という時代背景が
丁寧に描かれているのも郷愁を誘ったし、
当時の女性のさまざまな生き方と、成功したかに見えた
時代の寵児の栄光と挫折を垣間見た。
巻末の参考文献を見て、なるほどね、と思った。
入念に下調べをした力作である。
読書記録に、私はあらすじは書かない主義なので
感想は以上です。
(15:45)

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