わたしの砂時計        

サラサラと流れていく日常を ほんのひと掬い 時々ピアノ 時々愚痴と毒吐き

成熟スイッチ  林真理子


  成熟 2022年11月発行 講談社

今年古稀を迎える筆者の、人生の回顧録。
日経の「私の履歴書」の前段階みたいなものかな?

私はデビュー作「ルンルンを買っておうちに帰ろう」からのファンで、
自宅の本棚には文庫本がズラ~リ。読んだことを忘れて
同じものを2冊買ったことが3回くらいある。
引っ越しで、すべてブックオフへ持ち込んでしまったが。
図書館を利用するようになってから、直木賞を獲った以降の本も
殆ど読んでいる。

彼女がまだコピーライターで、テクノカットで頭をツンツンにして
テレビに出ていた頃、「クイズダービー」という番組があった。
聡明な美女、竹下景子さんがマドンナで、時々出る林さんは
司会の大橋巨泉にメッタメタ、ボロクソに言われていた。
今ならセクハラもの。実に失礼だった。

作家の中島梓(栗本薫)氏も、エッセイの「あと書き」か何かで
「間違っても直木賞なんかとらないでね」みたいな
相当上から目線の、小馬鹿にしたことを書いていた。

それがどうだろう。

直木賞は勿論、さまざまな文学賞をとり、フランスから勲章をもらい、
日大の理事長になってしまった。

エッセイだけ読むと、お金の無駄遣い、毎夜の外出、
1年中やっているダイエット。ぎゅー詰めのクローゼット、など
よく飽きもせず同じことを毎年やったり書いたりしているな、と
ちょっと呆れる時もあるのだが、この人、言う時はズバリと
正論を言うし、入念に下調べをした長編小説も沢山ある。

この本の中で、今日の自分にまでのし上がってきた理由が
色々書いてあるが、唯一触れていないのが健康管理の事。

大病も長期入院も骨折もしていない。
頑健な身体に恵まれていることも
長期に活躍できた大きな理由だろうと私は思う。


(19:00)

 

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東海林くんモード


昨日は、前日に嫌なことがあったので、朝起きた時から欝モードで
何もする気が起きなかったので、アマプラで「ダイハード」を観た。

あの頃は日本経済は「ジャパン・アズNo.1」の時代だったので、舞台は
日系企業、ナカトミビル。ジェームズ・シゲタ、英語上手いなぁ。
ブルース・ウィリス、とびきりハンサムでもマッチョでもないけど
カッコいいな。人間味を感じるヒーローだ。

それから、整体の先生には「体に悪い食物」と言われている
ポテトチップスとアイスクリームを食べ、ぐーたらと昼寝。

夜寝る前の読書には、
しょーじくん これを選んだ。
2023年1月発行。字が大きい。厚さも適当。
読んだらニヤニヤ、ゲラゲラ、面白い。

東海林さだお氏は確か数年前癌になったはずなので、
ああ、もうじき訃報欄に載るんだろう・・・と思っていたら、
85歳の今も連載を4本かかえているそうな。驚きである。

この人の本を読むと、深刻な気分がどこかへ消え、
ヘラヘラした気分になるから不思議である。

というわけで、今日は昨日よりはマシな一日になるかも。

しかし、午後には歯科の予約が入っている。3か月に一度の
口腔内点検とクリーニングである。
終わって「わ~い、あと3か月は来なくていいんだ」とウキウキするのに、
すぐ3か月たってしまうのはどうしたわけであろうか。


(10:40)

 

「限界国家」 楡周平  必読の書!!



限界国家 2023年6月発行 双葉社


私の読書感想などどうでもいい。
とにかく、若者から中年サラリーマン、リタイアした人、
企業のお偉いさん、政治家、
これからの日本を考えるすべての人にとって
必読の書だと思います。


「高齢者ばかりの政治家、経営者」
「歯止めのきかぬ少子化」
「年金制度の崩壊」
「巨額財政赤字」
「NFTメタバースに乗り遅れる日本」
「移民の大量受け入れ」
「変化より安定を好む日本人」
「終身雇用制度による地位しがみつき」
「新聞、テレビを信じる日本人」
「医者なら安泰は過去の話」
「日本の文化、風習、言葉すらなくなる!?」
「シャッター通り商店街」
「職業寿命の短命化」
「内需依存経済の破綻」
     ・
     ・
     ・
すべて、分かっていながら先送りにしてきたことの
ツケがきているのです。

楡周平氏は、まだコロナ禍が起きる前に、
まるで予知していたかのような
「サリエルの命題」と言う本を書いています。
私は2021年の11月7日に,その読書感想を書いていますが、
読んだ時の驚きたるや、この人、未来を見通しているな、と
思いました。

「限界国家」の登場人物いわく

財界、政界に共通しているのは、思考が昭和の時代で止まっていること。
自分たちが身に付けた経験やノウハウなんて、とっくに通用しない時代に
なっていることが理解できない、というかあえて目を逸らしている。
そんな人間たちが政治、経済の中枢の座にしがみついているんだから
日本が衰退するのも当たり前の話。


今現在現役世代が従事している仕事が、画期的な製品の出現によって
消滅してしまう可能性は高い。


(携帯がスマホに変わって、カメラ、録音機、録音媒体、
ポータブルプレイヤーなど家電メーカーの事業だったものが
まるまる消滅した)

そんな時代がいつ来るんだ…中略・・・来るものは来る。
そして悲劇は、来るとわかっていても、あえて不都合な現実から
目を逸らそうとする、未来の姿が想像できない、想像しようともしない
企業の経営者、政治家、官僚によって引き起こされる。


まあ、老いた権力者たちにとって、自分たちが死んだ後のことなど
どうでもいいんでしょうね。

というわけで、とても恐ろしい未来が描かれています。
想像の産物ではない。
目を逸らしてはいけない現実です。

お偉いジイサマたち、この本を読みなされ。
ま、読まないでしょうな。


゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

派閥問題でワイワイやっている人たち、
日本の20年後、30年後なんてどうでもいいのよね。

我々戦後のベビーブーマーたちは、シャカリキに働いて
日本を経済大国に押し上げ、子供も産んで
第二次ベビーブーマーを育てたけど、
結局こんな日本しか残らなかった。
世の中が、テクノロジーが、凄い勢いで変化したから、
ついて行くのがやっとだったんだ。
人類の歴史を見れば、消滅した国や文明なんて
いくらでもある。しょうがない。


゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

凄い本をむさぼり読んでしまったので、
冬季欝が進行中。

(6:40)

 

「潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病」 笹井恵里子 


ごみやしき 2021年7月発行 中公新書ラクレ

ゴミ屋敷と言ったら、ワイドショーで取り上げられたり
「家ついて行っていいですか」で物凄い有様を見たり、
今日び、珍しくもない現象です。

片付けられない要因には色々あるようで、ADHDなどの
気質的なものや、ためこみ病、年取ってゴミ出しができなくなった
など様々です。
根っからだらしのない人たちかというと一概にそうでもなく、
医師だの公務員だの、昼間はきっちり働いていて
社会的地位もある人が、
帰宅するマンションの部屋はゴミ屋敷、というのも珍しくないとか。

それを片付ける側の一員として、著者が体験記を
書いているわけですが、怖気をふるう凄まじさです。
尿の入ったペットボトル(ションペットというそうです)の山、
ビニール袋に入った大便の山、
ゴミが溜まり過ぎてトイレが使えないんですよね。
また、排泄物でも自分のものだから捨てられない、という
病的なケースもあるそう。
大量の蠅やゴキブリがいる部屋で、ベッドの上も物だらけ、
床の僅かなスペースで寝ている。
マトモな人間の生活じゃありません。

孤独死してしまった人の現場の清掃も大変なんて
ものじゃない。死臭はゴミの臭いとは全く別物。
年寄りが入浴中に死ぬのは、いわゆるヒートショックではなく
熱中症だそうです。
浴槽につかるうち、暖かい、気持ちいい、から
徐々に体温が上がり出し、意識が朦朧とし、溺れる、という。
このようにして数日後に発見された場合の
浴槽の清掃は、ぞっとするくらい大変です。

とにかく、ゴミ屋敷になった部屋の片づけには、数万から
数百万かかり、それがアパートの一室で、居住者に
支払い能力がない場合、家主が負担することになります。
家主にとって、なんという不運。
だから高齢者がアパートを借りるのが難しいんですよね。

物が捨てられない、片付けられない人というのは
一定数居るでしょう。
性格的には几帳面でも、ものを取っておく習性があり
気付けば家の中はごちゃごちゃ、と言う人、います。

少子高齢化の現在、介護問題とともに、ゴミ屋敷問題は
今後ますます深刻な社会問題となっていくのだろうと
思います。

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

私も夫も、結婚してから6回ぐらい引っ越して、大きな家から
社宅のウサギ小屋まで色々住みましたが、とっ散らかった
ゴミ屋敷にしたことは全くありません。
広ければ広いなりに、狭ければ狭いなりに、工夫して
住みよく暮らしてきたつもりです。

しかし、子供は親の背中を見て育つなんて嘘っぱちだ、と
思ったことが30数年前に自宅で起きました。
そのことについては詳しくは書きたくありません。
子供が親のスネをかじって生きているうちは、
親の目の届かない個室を与えてはいけない。
痛切な、苦い反省です。

これから、大学進学で親元を離れて暮らす若者たち。
自分の住む場所を汚部屋にするなよ!


(10:33)

 

「夜空に浮かぶ欠けた月たち」 窪 美澄



窪 2023年4月発行 株式会社KADOKAWA

古い純喫茶と、近所の心療内科医院が舞台。
そこへ訪れる、心が折れそうな人たちの
悩みと、それに向き合ってくれる医師、カウンセラー、
純喫茶のママ。
悩みを吐き出して、治療を受け、徐々に立ち直っていく
登場人物たち。

そんな物語である。

今、心を病む人は多いらしい。
しかしそれに寄り添ってくれる人、場所が一体
どれだけあるだろうか?

ここに出てくる心療内科医、カウンセラーは
いい人過ぎて、あり得ない感じ。

私の74年の人生で、40人以上の医者と遭遇したが
本当に患者の気持ちに寄り添おうとしてくれる医者は
ほんの数名だった。

こんな心療内科医院が本当にあったら、
私だってかかりたかった。

ま、これはあくまでも「お話」である。フィクションである。
読んでほっこりする人がいればそれで良いのだ。

(ハッピーエンドが素直に喜べなくなったのは
歳のせいでしょうか。)(T_T)


(9:45)

 

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プロフィール

MK(女性)

Author:MK(女性)
終活で戸建てからマンションへ
2020年2月に転居しました。
シンプルかつコンパクトに暮らす
丑年、水瓶座。趣味はピアノと
ドール。神奈川県生まれ。
長野県在住。

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